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JP 4249853 B2 2009.4.8
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0012】
本発明によれば、後述する試験例に示されるように、N-アセチルグルコサミンの大部
分が速やかに吸収され、その一部がヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などの酸性ムコ多
糖類の原料として利用されるため、N-アセチルグルコサミンとコラーゲンとを有効成分
として含有する、本発明の経口用皮膚潤い改善剤を経口摂取することにより、皮膚の潤い
を改善することができる。
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0013】
発明の実施の形態】
N-アセチルグルコサミン(以下、「NAG」という)は、砂糖の約2分の1程度の良
質な甘味を有する吸湿性の少ない白色の結晶性粉末である。天然型のNAGは、カニやエ
ビなどの甲殻類の外殻を由来とする天然多糖類キチンを酸及び酵素により加水分解して得
られる。また、同じくキチンを完全酸加水分解して得られるD-グルコサミン塩酸塩を化
学合成によりアセチル化してNAGを得ることもできるが、現在、化学合成によるNAG
は、我が国においては食品として用いることができないため、本発明で用いられるNAG
は、キチンを酸及び/又は酵素により加水分解する方法、例えば、特許1822027号
に示された方法などにより製造された天然型のNAGを用いなければならない。
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0014】
本発明の経口用皮膚潤い改善剤においては、その有効成分として、NAGを0.1~1
0重量%含有していることが好ましく、1~50重量%含有していることがより好まし
い。そして、コラーゲンと組み合わせて用いる。また、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン
酸、ビタミンC、ビタミンB群、トレハロース、セラミドなど従来美肌効果が認められて
いる他の成分と組み合わせて用いてもよく、中でもコンドロイチン硫酸、ビタミンCから
選ばれる少なくとも1種以上を併用することが好ましい。この場合、各成分の配合比率は
、
NAGを1とすると、コラーゲンは1~20、コンドロイチン硫酸は0.5~10、ビ
タミンCは0.1~10であることが好ましい。
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0015】
NAGは、上記他の成分が共存していても着色や分解、反応などを起こさず、これらの
成分との相乗効果を期待することができる。
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0016】
本発明の経口用皮膚潤い改善剤の摂取量は、成人1日当たり、NAG換算で0.1~1
g、より好ましくは0.3~5gである。NAGの摂取量が0.1g未満では効果が期
待できず、15gを超えると体質により軟便、下痢などの症状が出る可能性があるため好
ましくない。なお、後述する試験例に示すように、ラットにNAGを5g/体重kg経口
投与しても安全であることを確認している。
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0017】
本発明の経口用皮膚潤い改善剤の形態は、錠剤、カプセル剤、粉末、顆粒又は液状であ
ることが好ましい。例えば、NAG、上記他の成分及び賦形剤を均一に混合して、加圧式
打錠機により打錠することにより錠剤とすることができ、造粒してそのまま粉末状、顆粒
状にして利用することもできる。また、サフラワー油などの油脂に均一に分散後、ミツロ
ウなどを加え、スラリーの粘度を適度に調節し、ソフトカプセル充填機によりゼラチンと
グリセリンを被包材の主成分とするようなソフトカプセル中に充填してもよい。
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0018】
また、NAGは25℃の水への溶解度が32重量%、pH2~8において100℃、1
時間加熱処理しても着色や分解は認められず、通常の食品加工においては全く問題のない
安定性を有しており、本発明の経口用皮膚潤い改善剤を菓子類、粉末スープ類、乳製品、
飲料などの食品、具体的にはガム、キャンディー、錠菓、チョコレート、ゼリー、クッキ
ー、スナック、コーンポタージュスープ、コンソメスープ、牛乳、プリン、ヨーグルト、
アイスクリーム、乳酸菌飲料、アルコール飲料、ビタミン飲料、ミネラル飲料、コーヒー
飲料、ニアウオーター、栄養ドリンク剤などに添加することもできる。
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0019】